樹木の部屋

日々の暮らしへの感謝の中で、今、思うことを共有していきます。

脳の働き。脳の検査。

小学校から中学まで、半年に一度、脳波の検査をうけていた。

 

頭に何本も線をつながれ、寝ないといけない。1時間ぐらいだっただろうか。終わるときか、つける時か忘れたが、頭の接点のところをクリームをつけて拭いてくれるのだが、それがとても嫌だった。

 

小学校の時は、病院に行くのは好きではなかったが、検査が終わると、病院の入り口にあるコーンスープを買ってもらえて、それを飲むのが楽しみだったことを覚えている。あまり行きたがらない自分に、行ってもらうために母が考えたことだったのだろう。

 

脳波の検査を受けるようになったのは、小学校一年生の時に後頭部をぶつけて3日ほど入院したからだった。最近みかけることがなくなったが、家の前の畑に、30cmぐらいの高さのブロックがならんでいて、その上からサッカーボールに乗ろうとして、転んでそのブロックに頭をぶつけた。母も確か外で近所のお母さんと話をしていたところで、血は出てないのでひとまず家で休んでいたが、眠くなってしまったのと、気持ち悪くて吐いてしまった。頭を打って眠くなるのは大変だと、近所のお母さんが、車で病院に送ってくれた。

 

そのまま病院では入院となった。点滴を打つ以外、特に何という治療はなかったと思うが、3日ほど入院。確か初日は一日気分が悪くくらくらしていたが、2日目からは特に問題なくなり、小学校の友達が心配して手紙というか寄せ書きを届けてくれたが、入院はひまだなぁ、と思っていたことを覚えている。実は結局、小学校ではこの時を含めて4回入院することになるのだが、たぶんこの時が初めての入院だったと思う。

 

この時初めて脳波の検査をしたのだが、その後も半年に1回は検査をすることになった。検査自体で特に異常があったわけではなく、問題ないかの検査だったと思うが、あまり覚えてない。

 

ちなみに、頭には気をつけてねと毎回先生に言われていたのだけど、小学校4年のときに、また頭をぶつけて入院した。体育館でたぶん体育の授業の後の20分休みだったと思うが、友達と鬼ごっこをしていて、ステージから2階にのぼるはしごで足を踏み外して転落した。脳震盪でその後は気づくと保健室で寝ていたのだけど、頭をぶつけたらしい。肩が少し痛かったから、頭を直接ぶつけたのではなくて、肩にあたってからだったから、それほどでもなかったのではないかと思う。さすがにこの時も数日入院となった。その後誰も言わなかった気がするが、たぶんこの時一緒に遊んでいた友達は、相当怒られたのではないだろうか。当然だが、休み時間に体育館で遊ぶのは禁止となった。ちなみにこの時は、脳波の検査だけでなく、CT検査もあったと思う。ぐるぐるまわるのと、なんか近未来的な装置の中に入れられて、とても嫌な感じがしたことを覚えている。

 

というわけで脳の検査はこの後も続き、引越した中学でも、別の病院で検査は続く。中学校まで確かつづいたが、特に問題はなく、中学で行かなくなった。

 

頭をぶつけたので脳波の検査をしていたが、ずっとしていたのには、何か理由があったのか。その辺りはよくわからない。幼稚園の時、ひきつけを数回起こしており、小学校以降はなくなったのだけど、それも関係していたのかもしれない。

 

というわけで前置きが長くなった。小学校、中学校と脳波の検査、CTを受けてきたのだが、特に異常があったわけでもないので、脳の働きに特別詳しいわけでも、なにもない。

 

ただ、頭で考える、ということは小さい頃から多かった人間ではないかな、と思う。誰しも考えるときは頭で考えるとは思うが、なんだろう、文字通り、頭で考えていた。目と目の間、眉間の奥の方に、力を入れて考える。眉間に皺を寄せているかんじだろうか。考える時は、自然とこうしていた。

 

10代、20代とこれを続けてきて、特別問題はなかったのだけども、高校生で整体に通わないといけないほど、肩こりはひどかった。あたり前なので気にしなかったが、頭痛が頻繁にあった。30代となってくると、肩や首のこりに、身体がついてこない。

 

そういえば、鍼灸院に最近通っているのだが、高校生ぐらいの子も来ている。スポーツをしていてその治療、というケースが多いようだが、心の面でも必要とする子が多いのでは、とも思う。

 

さて話をもどすが、30代となり子供が産まれるまでの数年は、身体をなんとかなおせないか、という気持ちで整体などを受けていた。治療により20代よりだいぶ良くなったのだけれども、どこか気になるところは残るので、なぜなんだろうか、やはり子供の時に頭をぶつけたことで、首や背骨に影響があるのだろうか、とかを考えていた。

 

実際、2度入院するほどの怪我はしているので、そういう面はあるのだろうが、今思うと、考えごとをするときに、頭をずっとつかっていたのだから、あたり前だったのではないだろうか。

 

頭じゃなくて、腹で考える。よく聞かれる言葉だが、30代になってこの辺りを気にするようになったのだけど、それ自体を頭で考えていた。

 

40代になって、やっと、考えなくて良い、ということに気づいてきた。

 

文字通り、腹で考えると、眉間や肩、首の力が緩むのがわかる。腹で考えると言っても、もちろん脳が作用しているのだろうけど、身体の力が抜けてくる。身体の力が抜けてくると、なんだろう、ぼーっとしているのとは違うのだろうが、考えようとしていることを、なにか少し遠くから、そしてゆっくりと、感じるような形になる。これが実際にどういう効果があるのかはわからないけれども、少なくとも身体の疲れには良さそうだ。

 

ところでこの頭で考えている時と、腹で考えている時って、脳波は違う動きをしているのだろうか。